クリニックブログ

2019.03.06

神経を如何に残すのか

院長の木村です。 

北欧歯科・加藤先生の呼びかけで東京で開かれた、日本ではまだ数少ない、米国歯内療法専門医による歯髄保存(save the pulp)セミナーに参加してきました。 
歯科治療を行う限り、必ず突き詰めないといけないこと。
それは、どこまで歯の神経を残すことが出来るのか。 
治療の予後に大きく関わってくる内容です。



日本全国から多数の先生が参加され、そのすべてがMTM(メディカルトリートメントモデル)を実践されている猛者たちの集まり。それでも、今回の勉強会は異質でした。

それは日本と欧米との歯内治療の認識の違い。 
日本の歯内治療の教科書にはまず出てこない、幼若永久歯の歯髄(神経)の生命力の力強さ。
その生命力を利用して、日本では頻繁に行われる抜髄(神経を取る)処置を如何に無くすのか。生きた神経を少しでも残せられれば、根管処置など必要ありません。そのためには診査・診断力向上が必須。

日本では、国家試験の問題で抜髄が第一選択になる症例も、本当は助けられた歯がたくさんありました。この後悔を忘れず、最先端医療の知識を学び、これからの診療に役立てていきたい。

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