院長の木村です。
第64回秋季日本歯周病学会学術大会にて、 当院歯科衛生士の宇井が
「ベストハイジニスト賞」に選ばれました!
この賞は歯科衛生士が、歯周病の予防と治療を通し、専門的知識と技術の向上を図り、国民の口腔保健の増進に寄与することを目的とし、学術大会にて優れたポスター発表を行った歯科衛生士が受賞できます。
簡単に言えば日本中の認定歯科衛生士達が参加した学術大会で、「一番優れている」「こんな歯科衛生士を目指して欲しい」と専門医達からお墨付きを得たのです。
これは名誉なこと!
昨年に歯周病学会の認定歯科衛生士を取得し、まさか一回目のポスター発表でこの様な賞を受けるとは、失礼ながら院長である自分も露にも思っておらず、びっくりしてしまいました。
歯周病治療は虫歯治療と異なり、一度加療されれば終わり、と言うものではありません。歯科医院で行う「プロフェッショナルケア」、患者さん自身が行う「セルフケア」の両輪が何度も何度も繰り返され、ずっと継続されて初めて奏功する治療です。歯科医院側も、患者さん自身にも、それぞれの知識・技術、そして努力が無ければ成り立ちません。「歯科医院に通院さえしていれば治る」わけではないのです。
歯周病の真なる治療には「患者さんの協力」が必要。歯科医師・歯科衛生士だけでは成り立たない。自分事だと受け入れて、一緒に頑張って治療を受けてくれる患者さんがいて、初めて成立するのです。
今回の演題は「ラポールの重要性を再確認した症例」
難治性の歯周病。これは歯を残すことは無理かもしれない、と歯科医師も患者本人も諦めかけていた。一人の歯科衛生士がその病に懇々と付き合い、患者さんのメンタルと技術のケアを継続的に行い、病状を安定させていった症例。時間も労力も大変なもの。その物語を端的に表したのポスター発表。
だからこそ、その功績が歯周病専門医達の目にとまり、感嘆され、受賞の運びとなったのでしょう。
繰り返しになりますが、同業の専門家達に「一番素晴らしい」と選ばれる、これは本当に名誉なことです。そんな嬉しい賞を当院の宇井が受賞でき、本当にありがたいことであり、当院の誇りです。
当院では、これまでは自分達の技術を高め、日々研鑽し、地域貢献できることを目標に患者さん達と頑張ってきました。その結果として、今回はこの様な驚異的な賞を受賞でき 恐悦至極に存じます。
これからは後進育成にも力を入れていき、より多くの患者さんの口腔健康、全身健康に寄与できるよう、邁進していきたい所存です。