こんにちはDHの渡辺です。
10月26日27日にJOF、OPチームミーティングに参加をさせていただきました。
OPとはhttps://www.keep28-jof.jp/
今年のミーティングテーマは“協働“
テーマに基づき歯科・医科多方面の先生方から 講演を聞かせていただきました。
東京医科歯科大学大学院 松尾浩一郎先生より「カムカムでフレイル・オーラルフレイルの予防、カムカム健康プログラムの提案」についてお話がありました。
舌の機能について舌は意外と忙しい役割を担っています。
例えば食事を入れてから飲み込むまでの間ずっと休まず仕事をしており、
もちろん食べ物を飲み込む時舌がなければ飲み込むこともできません。
高齢になりその舌の機能が低下することで食べれる食事の形態も変わってくるのです。食事の際に大切なのは“歯“だと思われがちですが舌がしっかり動かなければ食事は成り立ちません。
口腔機能低下症につながると生活の質が低下することにもなってしまいます。
そして、近年舌の機能が落ちている子供が増えているのも問題です。口腔機能発達不全症という病名もあります。舌も筋肉ですので使わないと筋力は落ちてしまうのは当然です。子供はしっかり育つように、高齢者は健康維持のために舌や噛むトレーニングが必要と思いました。
次はがんの闘病する際、口腔の安定が治療計画をいかに潤滑にできるかを左右しているケースもあることを静岡県立静岡がんセンターの百合草健志先生より「がんの口腔内支持療法・病院と診療所の医科歯科連携」のお話から教えていただきました。
口腔内が安定しているという状況は歯茎が腫れていない。出血がない。虫歯がない。大まかに言うとこれらが安定しているかの基準になります。
ですが、歯周病はこれには当てはまはない場合もあり歯ブラシで磨いても血が出ないし痛くもないです、、という状況でも歯周病は静かに感染している時もあります。そして歯周病菌はとても強い菌で、全身疾患にも深く関わっています。
他に目立った症状がなくても歯周病菌を少しでも多く減らしてあげることは治療のスピードやリスクを減らすことに繋がるのではないかと思います。
続いて口呼吸について。尾張こどもの睡眠、呼吸アレルギークリニックの杉山剛先生より「口呼吸を通して考える医科歯科連携とこどもの未来」についてのお話でした。
みなさんは自分の扁桃の大きさを気にしたり、ご家族の方が口が開いていることが多いかも?などと考えた事はありますか?
私は菰野きむら歯科に勤務するまでほとんど考えた事がありませんでした。
ですが、今回のお話でも口呼吸がなぜ起きるのか。口呼吸が起きている原因がどこあり、全身または口腔への悪影響がどこまで大きなものなのか考えるきっかけになりました。
口呼吸により不正咬合・虫歯のリスクを上げてしまう可能性がある。など、、特に成長過程である小児は扁桃肥大から無呼吸になってしまい睡眠の質に影響を及ぼしてしまい成長を阻害してしまう恐れもあります。
口呼吸というのは何か集中している時などにお口がポカンと空いている方に多く見られます。そういえばうちの子口が空いてるかも。いびきがある、寝相が悪い、寝ついても何度か目覚める、日中も寝てしまうという場合は一度どこに原因があるのかと考えてみるもの大切と思いました。
今回のセミナーでは医科の先生の話も聞くことができ、これからもっと医科と歯科が連携することが大事であると学びました。健康になる方々が増えることを願い協働していきたいです。
最後に日吉歯科診療所、熊谷崇先生よりお話がありました。日々私たちが診療所で悩みながらもMTMを実践し患者さんと向き合う時間は、衛生士としてとても貴重な経験に繋がっているのだと改めて思いました。これからも質が問われる医療を続けようと思います。
木村先生はじめ、先生方にはこのような貴重な機会をいただきまして感謝しております。今回得た知識を今後の業務にも生かしていきたいです。ありがとうございました。