クリニックブログ

2020.08.27

水分補給について

皆さんこんにちは

今回は熱中症予防に対しての水分補給についてお話したいと思います。

基本的に水分補給は水か麦茶で充分です。大量に汗をかいた場合は塩分(ナトリウム)の補給も大切ですが、基本は水、麦茶でお願いします。熱中症、脱水時は経口補水液一択です。

スポーツドリンクを推奨している機関もありますが、実はスポーツドリンクは体に吸収されやすいと思いきや、水よりも体の中に浸透するスピード遅いのです。
(1番はみなさんも知っている経口補水液です。)
スポーツドリンクの中には大量の砂糖が入っており、そのせいで上手く細胞内に入っていきません。それでは薄めれば良いじゃないか!と思う方もいらっしゃいますが、それでは今度は塩分(ナトリウム)の濃度が薄まりすぎ、これまた細胞内に入りにくいのです。実は厚生労働省の令和2年度のポスターを今回2枚アップしていますが、2枚とも水分補給と塩分を忘れずに!と記載してあります。更に、1枚目には経口補水液の説明として食塩とブドウ糖を溶かしたものとありますが、ブドウ糖と砂糖は大きな違いがありますのでご注意を!そして、日頃皆さんは水分はしっかりお茶と水で補給し、塩分も日頃の食事で補給しています。そして、ブドウ糖もお米からしっかりと補給していますので、安心して下さい。
心配な方は水筒の水、麦茶の中に塩をひと摘みいれましょう。

スポーツドリンクはあくまで清涼飲料水=ジュースです。
大量に摂取したり習慣づいてしまうと、もちろん虫歯の原因(ボトルカリエス)にもなりますが、1番は体にとってマイナスな事が多いのです。小さいうちから血糖値を乱高下させることや、液体の果糖を体内に入れることは肥満だけでなく、将来の全身疾患のリスクを考えるとオススメはできません。
ジュースなどの清涼飲料水は習慣ではなく、特別な日など上手に付き合うようお願い致します。

公益社団法人日本小児歯科学会からもイオン飲料とむし歯に関する考え方が提言されています。
http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index14.html

さらに詳しく知りたい方は前 岡山大学病院 小児歯科講師、国立モンゴル医科大学 客員教授の岡崎好秀先生のコラムをご覧ください。

(岡崎好秀先生 スポーツドリンクと経口補水液) で検索をかけていただくと、最初にコラムが登場します。

当院でも家庭で作れる経口補水液のレシピのパンフレットもご用意しています。

よろしければ、お声掛け下さい。

菰野きむら歯科  歯科衛生士 木村恵美

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